■ ボトムの吸い上げでテイクオフする意義
サーフィンのテイクオフで、このようなお悩みを持たれている方は多いと思います。
💡 お悩み①:波のパワーを活かせず、テイクオフで失速してしまう
💡 お悩み②:タイミングが合わず、波に置いていかれることが多い
💡 お悩み③:ボトムでの体重移動がうまくできず、スムーズに立てない
この記事では、こういったお悩みに答えます。
ポイントを意識してテイクオフするのと、何となく波に乗ろうとするのでは、上達スピードが大きく変わります。波のパワーゾーンを理解して、次のセッションで実践できる技術を身につけましょう。
■ ボトムの吸い上げを活用する理由
ボトムの吸い上げは、波が持つ自然なエネルギーを最大限に活用するテクニック。波がボトムから立ち上がる瞬間、水面が引き上げられる力を利用することで、パドル力だけに頼らないテイクオフが可能になります。このタイミングを掴めば、より多くの波に乗れるようになり、サーフィンの楽しさが格段に広がります。
⚡ 技術ポイント:
波のボトムで発生する吸い上げの力は、自然が与えてくれる最高のアシスト。このエネルギーを感じ取り、タイミングを合わせることで、パドル力が少なくても波に乗れるようになります。
■ よくある3つの失敗パターン
パドルのタイミングが早すぎる
波のパワーゾーンに入る前にパドルを始めてしまうと、波の力を活かせません。焦って早めにパドルすると、波が来る前に疲れてしまい、肝心なタイミングで力が出せなくなります。波の動きをよく観察して、ボトムが立ち上がり始める瞬間を見極めましょう。
🔍 重要ポイント:
パワーゾーンを見極める能力は、経験とともに磨かれます。波を観察する時間を大切にして、どのタイミングで波が立ち上がるのかを感じ取る練習を重ねましょう。
プッシングが不十分で失速する
プッシングができていないと、ボードが波の力を受け止められません。体重が後ろに残ったままだと、ノーズが上がりすぎて失速してしまいます。ボトムから立ち上がる瞬間に、適切に体重を前方へ移動させる為、プッシングをすることが重要です。
視線が下を向いて波に乗り遅れる
視線が足元やボードに向いていると、波の動きが見えなくなります。視線は常に進行方向、つまり波のフェイスの上部に向けておきましょう。視線が向いた方向に体が自然と動くため、正しい視線の使い方がスムーズなテイクオフにつながります。
⚡ 技術ポイント:
視線のコントロールは、体全体の動きを導く重要な要素。進行方向を見続けることで、体重移動やテイクオフ動作が自然と連動し、波に乗り遅れることが少なくなります。
■ 改善のための4つのポイント
波のパワーゾーンを見極める
波のパワーゾーンは、ボトムが立ち上がり始める場所。この位置でパドルを開始すると、波の吸い上げる力を最大限に活用できます。波の形や速さによってパワーゾーンの位置は変わるため、常に波を観察する習慣をつけましょう。
立つ前にプッシングを意識する
ボトムから立ち上がる瞬間、体重を前方へ移動させることが大切。胸をボードに押し付けるようなイメージでプッシングを行い、ノーズが水面に刺さらない程度に体重を前にかけます。この動作により、ボードが波の力を受け止めやすくなり、スムーズに加速できます。
🔍 重要ポイント:
プッシングのタイミングは、波に押されたタイミングで行うことが重要。波がボトムから持ち上がる力を感じながら、プッシングをして波に押される感覚を身につけましょう。
視線を進行方向に向け続ける
テイクオフの最初から最後まで、視線は進行方向に固定しましょう。足元を見たくなる気持ちはわかりますが、視線を上げることで体のバランスが安定します。波のフェイスの上部を見続けることで、自然と体が正しい位置に導かれます。
テイクオフ動作をスムーズに連動させる
パドル、体重移動、立ち上がりの動作は、一連の流れとして連動させましょう。それぞれの動作を個別に考えるのではなく、波の動きに合わせて自然につながるように練習します。動作の連動性が高まると、テイクオフの成功率が大きく向上します。
⚡ 技術ポイント:
動作の連動は、反復練習によって神経回路に刻み込まれます。陸上での練習と海での実践を組み合わせることで、体が自然と正しい動きを覚えていきます。
■ 陸上でできる練習方法
ボードの上での体重移動トレーニング
陸上でボードを置き、パドルの姿勢から体重を前後に移動させる練習をしましょう。ボトムで体重を前に移動させる感覚を、陸上で繰り返し確認します。この練習により、海での体重移動がスムーズになり、失速を防げるようになります。
テイクオフ動作の反復練習
パドルから立ち上がりまでの一連の動作を、陸上で何度も繰り返しましょう。視線の位置、手の置き方、足の運び方を意識しながら、スムーズな動作を体に覚え込ませます。反復練習により、海でも迷わず動作を実行できるようになります。
🔍 重要ポイント:
陸上での練習は、動作のパターンを脳に定着させる効果的な方法。海に入る前に動作を確認することで、実際の波でのパフォーマンスが向上します。
■ ボトムの吸い上げを活用して、テイクオフを成功させよう
ボトムの吸い上げ活用で得られる効果
ボトムの吸い上げを活用できるようになると、パドル力だけに頼らないテイクオフが可能になります。波のエネルギーを味方につけることで、より多くの波に乗れるようになり、サーフィンの楽しさが広がります。体力の消耗も抑えられるため、長時間のセッションでも安定したパフォーマンスを維持できます。
パワーゾーンとタイミングを常に意識しよう
波のパワーゾーンを見極め、適切なタイミングでパドルを開始することが成功の鍵。毎回のセッションで波を観察し、ボトムの吸い上げを感じ取る練習を続けましょう。この意識を持ち続けることで、テイクオフの成功率が着実に向上していきます。
⚡ 技術ポイント:
波との対話を楽しみながら、パワーゾーンを感じ取る感覚を磨いていきましょう。この感覚が身につけば、どんな波でも自信を持ってテイクオフできるようになります。
■ テイクオフをマスターしよう
あなたが当てはまる、テイクオフの失敗はどれ?
サーフィンの中で最も重要と言っても過言ではない「テイクオフ」。ここで躓いていては、サーフィンの一番気持ちい瞬間であるライディングになかなか辿り着けません。
また、そんな焦りのせいもあり、自力で一生懸命「テイクオフ」しようとしてしまっている方が非常に多いです。
何事も改善するには原因の把握が必要です。
まずは上記の動画で紹介されているテイクオフの失敗例を見てみてください。1つでも当てはまるものがあれば、「テイクオフマスター」を見ることで上達できます。


